楽しむということ
GPFが終って一息つく間もなく全日本が近づいてきました~!
今年の全日本はいろんな意味で注目度高いですね。
気になっていた昌磨くんも良い表情でほっとしています。
全日本まであと3日❄️男子No.26
— 【公式】フジテレビスケート (@online_on_ice) 2019年12月16日
✨宇野 昌磨(うの しょうま)✨
21歳/トヨタ自動車
「ドン底まで落ちた」
だからこそ、素直に嬉しかったK&Cでの歓声🇫🇷
結果に左右されない、スケートへの思い⛸
練習で自分と向き合い🇨🇭全日本で2歩も3歩も🔥前へ進みます1️⃣#figureskate #挑戦 #あす12月17日誕生日 pic.twitter.com/Qj737qeKI5
どうせならお誕生日の17日にtweetしてくれればよかったのにって思ったけど…
22歳おめでとうございます。
新たな1年が飛躍の年になりますように。思い描いた演技ができますように。
たまたま見ていたスポーツニュースで見た昌磨くんの表情が明るくて「やっと前に向けた」って裏返った声にも希望の光が見えた気がしました。…ガンバレ💛
”氷上の哲学者“”と言われるのが町田樹センセイならば”走る哲学者”と言われているのが陸上ハードル競技でメダリストになった為末大さん。
この方の発する言葉がなかなか興味深く心に刺さるのでTwitterもフォローしています。
Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) | Twitter
為末さんのコラム「私のパフォーマンス理論」も毎回興味深く読ませてもらっています。
為末さんは陸上選手ですが、いろんな意味でフィギュアにも共感出来る部分が結構あって参考にしています。
その中でも最近最も共感したのがこちらのコラムです。
私の競技人生哲学の根底には楽しむことがある。これは私にとって目的でもあり、かつ一番有効な戦略でもあった。しかしながら、この楽しむという言葉が日本語ではどうしても広い範囲で捉えられて正しい意図が伝わりにくい。特に楽しむことと、真面目にやること勝利することが対義語で語られやすい。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2019年11月17日
楽しい時には、余白があり、遊びがあり、主体性がある。余白も遊びもなければ、自らの創造性を発揮することは難しい。今この瞬間に次に何をやるかは自分が選べるという自由と主体性によって楽しみは生み出される。計画されすぎたり、統率されすぎたり、秩序を作り上げすぎることで、楽しむ心は失われる
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2019年11月17日
楽しむ行為は以下のようになっている。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2019年11月17日
観察ー仮説ー実行ー検証
いわゆる普通の上達プロセスと変わらない。ここに主体性を持てるかどうかだ。
楽しむ行為とは主体的行為である。外界を観察し、どうすれば目指すべきところに行けるのかという創意工夫のプロセスであり、次々に変化する環境や自分の体に柔軟に対応することである。楽しむとは、今ここ自分にフォーカスすることである。あるべき姿ではなく本来の自分を解放することでもある。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2019年11月17日
ちょうどこのコラムが出た頃がフランス杯の頃と被っていて、あれだけ失敗した演技の後でも清々しい表情だった昌磨くんを見て「楽しむ」という言葉の意味を思い返していました。
「僕は『結果が出ないとスケートは楽しくない』ってずっと思っていたんです。けど、あの結果なのに、僕はまた次の試合に出たい。『スケートが好きなんだな』っていう自分の気持ちを確かめられた」
今季彼はコーチをつけないという決断をし、様々な経験や失敗をする中で主体性を見つけ「楽しむこと」つまり本来の自分を解放することを知ったのだと思いました。
きっと強くなって帰って来ると期待したい。
スケート人生を終えた後もきっとこの経験は生きてくると思うのです。
楽しむ行為とは究極の主体的行為である!
ネイサンもまさに人生もスケートも前向きに楽しんでいる人だな~と感じます。
…といった内容で記事を書こうと思っているうちについ時期を逸したままここまで来てしまいました。
もういちど記事にしようと思ったのはこんなことがあったから
GPFの動画を編集していたら羽生さんがインタビューに答えてこんなことを言ってました。
「試合を楽しむってことは本当に好きじゃない。他の選手に失礼だから…」
そういう考え方もあるんだな~と思いながら(否定はしません)
見事にネイサンとは対照的な思考をする人だと思いました。
再び為末さんの言葉を思い出しています。
楽しむことを捨てて、ひたすらに決められたことを実行すると、人の心は何かを抑圧している状態になり、それが競技人生の後半、また引退後に跳ね返ってきて害をなす。こういった選手は頑張ることとは抑圧することであり、開放はよくないことだと思い込んでいる。
他の選手に失礼ってそういうことじゃないと思うんですけど…小声💦
Wow! Look how many birthday presents Yuzu received !! 🎁 He also has the gift of landing a beautiful quad lutz and taking home yet another medal 🐐 #GPFigure #FigureSkating pic.twitter.com/iN5uTE0dzV
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2019年12月7日