林檎は落ちる

ネイサン(フィギュア・スケート)とフルートの日々をのんびり綴ります。

北京五輪を改めて振り返る

北京五輪のあの感動から半年余りが過ぎた頃

文春さんのこんな過去記事が改めてTLに流れてきてちょっとだけ当時を思い出して感傷に浸っています。

 

ほんとにネイサンって凄い人だな~って改めて思うのですよ。

bunshun.jp

ちなみに文春さんスポーツ部門ベスト5はこちらです。

2022年「スポーツ部門」BEST5 結果一覧

1位:「あれ坂本?」「あいつはこういう事をするやつだよ」巨人の坂本勇人(33)が白シャツ美女とサングラスノーマスク姿で白昼手つなぎ散歩
https://bunshun.jp/articles/-/56523

2位:「娘も生まれたばかりなのに」悪性の希少ガンを患った東関親方41歳の闘い
https://bunshun.jp/articles/-/56521

3位:「あなたは一番人気の選手ではありませんが」ネイサン・チェンが見せた“意地悪質問”への神対応
https://bunshun.jp/articles/-/56520

4位:「お父さんは私のこと知っているのかな」父・赤井英和とは14年間会えず…赤井沙希(35)が幼少期に抱えていた“複雑な想い”
https://bunshun.jp/articles/-/56516

5位:「むしろ余が本当に頑張ったのはそこからだな」女児を救出したグレート-O-カーンが挑んだ5時間の事情聴取と、“正直気持ちよかった”出来事
https://bunshun.jp/articles/-/56515

 

ネイサンの記事が多くの注目を集めたことは、(内容はほろ苦いですが)

ネイサンの人柄を多くの人に分かってもらえて良かったと思います。

 

 

 

それにしても、コロナ禍の中国・北京で開催された五輪…

当時本当に心配していました。

 

ネイサン大丈夫か?

中国当局に何かされるんじゃないか😰…とか

ちゃんとジャッジしてもらえるだろうか😠…とか

コロナになったらどうしよう😷💦とか

意図的にウイルス感染させられないだろうか…なんて想像してドキドキしてた。

 

心配で心配でたまらなかったこと思い出します。

 

当時の記事…あの頃片っ端からブックマークしてたんだった💦

読んでてネイサンの抱えているものの大きさを想像して本当に辛かったことも思い出しました。

いい機会だから全部貼っときます。

長くなりますが自分的備忘録なので失礼<(_ _)>

edition.cnn.com

北京冬季オリンピックでは、1週間の間に3人のアメリカ生まれの中国系選手がスポットライトを浴び、中国国内では全く異なる反応を示している。

3人とも米国でトレーニングを受け、年齢も数歳しか違わないが、オリンピックに向かう過程で道は分かれた。

フィギュアスケートのネイサン・チェン選手がアメリカ代表として出場する一方、フリースタイルスキーのアイリーン・グー選手とフィギュアスケートの朱慧選手は中国代表として出場することを選択したのです。


グーとチェンはともに金メダルを獲得したが、朱は2大会連続で氷上で失速した。

オリンピック開催国で彼らが受けた世間の反応もまた、異なる展開を見せました。

顧は国民的英雄として歓迎され、心、名声、富を勝ち得た。

朱はネット上で罵倒され、母国に「恥」をかかせたと非難され、陳は「裏切り者」のレッテルを貼られ、「中国を侮辱した」と民族主義的怒りにさらされた。


若いアスリートたちは、歴史上最も分裂し、厳しく管理され、政治的に不安定なオリンピックの最中に、悪化する米中関係に巻き込まれることになったのです。


かつては両国の架け橋となる文化大使と見なされていた中国系のアメリカ人は、今や両国の政治的断層をまたぐように、厳しい監視の対象となっている。

グー、朱、陳の3人の場合、中国での受け入れられ方が大きく異なることから、「中国人」として受け入れられるには何が必要なのかという疑問も生じます--前回2008年の大会開催以来、この国はますます自信を深めつつ、政治的にも文化的にも寛容ではなくなってきているのです。
そして、グーのように成功し、人気のある人物でさえ、彼女の忠誠心、そして彼女が今代表を務める国をどれだけ理解しているかという疑問から完全に逃れることはできないのです。

 

長いのでネイサン部分だけ引用和訳してみました。<(_ _)>

 

中国を侮辱している。


木曜日の男子フィギュアスケートで金メダルを獲得したチェン選手にとって、アメリカから発せられる称賛と賛美は、微博での罵詈雑言とは対照的なものだった。


朱と同様、陳もまた "白すぎる "行動で非難された。勝利後の記者会見では、地元記者の質問に中国語で答えることを拒否し、「中国語はあまりうまくない」と言い張った。


しかし、政治的な緊張の中で、最も悪質な民族主義的攻撃を受けたのは陳さんだった。


 陳さんは10月に受けたインタビューで、アメリカのアイスダンサー、エヴァン・ベイツさんの中国の人権問題に対する批判を支持したように見えたため、「裏切り者」と呼ばれ、「中国を侮辱している」と非難された。

ベイツは特に、新疆ウイグル自治区に住むイスラム教徒の少数民族ウイグル人に対する中国の扱いを「ひどい」「ひどい」と批判していた。

「私たちも人間です。そこで起きていることを読んだり聞いたりすると、絶対に嫌になります。ロイター通信によると、ベイツは10月に行われた米国オリンピック・パラリンピック委員会のメディア向けイベントで、記者団にこう語った。


チェン氏は同じイベントで、「エバンが言っていたことに同意する」と述べた。"大きな変化を起こすには、オリンピックを超えた力が必要だと思います。"


米国政府は、中国のウイグル人に対する弾圧をジェノサイドとし、北京冬季大会の外交ボイコットを宣言している。

中国は新疆ウイグル自治区に対する批判を一蹴し、その政策はテロや宗教的過激派との闘いを目的としたものだと主張している。


中国のナショナリストにとってもう一つ痛いのは、2018年の平昌冬季大会でのチェンの選曲である。

1980年代に米国に亡命した中国人ダンサーの実話に基づく、敵に打ち勝つドラマである映画「毛沢東ラストダンサー」の曲で、チェンはスケートを滑った。

 

金曜日に行われた記者会見で、陳さんは、この音楽は振付師が選んだものだと述べました。「しかし、その音楽はとても美しかった。
微博(ウェイボー)では、陳さんを祝福し、木曜日の素晴らしいパフォーマンスを称賛する声もあったが、憎悪と軽蔑の念を表す声が圧倒的に多く、"中国から出て行け "と言う声もあった。


一方、中国の国営メディアは、陳選手の金メダル獲得をほとんど無視し、中国に多くのファンを持つ日本の羽生結弦選手(4位)や中国のフィギュアスケーター金博洋選手(9位)に焦点を当てた報道を行った。

 

陳さんは、自分のアイデンティティを否定されるようなことは、ほとんど気にしない。

中国の伝統に誇りを持ち、両親が初めて出会った北京が、彼の家族の歴史にとって重要であることを指摘する。


「ここにいられることは、とても幸せなことです。母は北京で育ちました。もちろん、父も北京で多くの時間を過ごしました」

と、木曜日に優勝した後に語った。


また、ネット上の罵詈雑言の波も受け流した。

「私はここでソーシャルメディアを持っていない。ここではソーシャルメディアがないので、そういうものから守られているのかもしれません。そして、ソーシャルを見るつもりはない。時々、ソーシャル(メディア)は少し有害になることがあるからね」。

 

 


こちらも…

news.yahoo.co.jp

2月10日、フィギュアスケート男子シングルのフリーが行われ、ネーサン・チェン選手(Nathan Chen 米国)が今季世界最高得点(218.63点)で金メダルに輝いた。アメリカ勢が優勝するのは2010年のバンクーバー以来12年ぶりという快挙だ。

 

アメリカはもちろん、日本でも大きく報道されたが、チェン選手の両親の出身地である中国での報道は大きいといえるほどではなく、個人が発信するSNSなどでも、あまり盛り上がらなかった。

 

フリーの結果が確定した約1時間後、中国のウェイボーのトレンドランキングを見ると、トップ10のうち半分近くは、なんと4位だった羽生結弦選手で占められ、チェン選手はランク外だった。

 

米中対立がチェン選手にも影響か

 

「コロナ禍や人権問題で中国を非難するアメリカに対して、中国人の嫌悪感はかなり高まっています。こちらの報道でも、アメリカへの敵対心を煽るような内容が多い。それ(米中対立)がアメリカ代表のチェン選手についての報道にも何らかの影響を及ぼしているのではないか、と感じます。

 

私は個人的にチェン選手のファンなのですが、もしSNSにチェン選手が好きだと堂々と書けば、私自身が批判の対象となってしまう。

だから、彼の優勝はすばらしいと思っても、そのことをあまり書けないような雰囲気があります……」

 

北京在住の知人はこのように語る。

 

ネーサン・チェン選手の両親の出身地はともに中国だ。父親は南部の広西チワン族自治区の出身。広西医科大学と中国軍事医学院で学んだあと、1988年に渡米。苦学して薬学の博士号を取得。現在は起業している。

 

母親は五輪の開催地である北京出身。父親とともに渡米し、アメリカで医学関係の通訳として活躍。チェン選手を含め、5人の子どもを育てた(チェン選手は末っ子で兄や姉がいる)。

 

中国での注目度はあまり高くない

 

チェン選手は1999年、ユタ州ソルトレークシティで生まれ、教育熱心な両親の元で、3歳からフィギュアを始めたほか、バレエ、体操、ピアノ、アイスホッケーなども学んだ。勉強にも打ち込み、名門イェール大学に入学し、統計学と医学を学んでいる(現在は休学中)というエリート中のエリートだ。

 

米国で成功した中国系アメリカ人の代表格といえるような存在だが、五輪の前、中国のサイトで彼の中国語名「陳巍(チェン・ウェイ Chen Wei)」を検索しても、同姓同名の別の人物がヒットするなど、彼が非常に注目されているとはいえなかった。

 

現在もウェイボーなどでのフォロワーは多くない。羽生選手のフォロワーは約240万人、金博洋選手のフォロワーも約15万人だが、チェン選手は約4000人のみだ。

 

むろん、チェン選手はアメリカ国籍のアメリカ人であり、アメリカの代表なので、中国でそれほど注目されていなくても、別におかしくないかもしれない。

 

だが、同じアメリカ生まれで、アメリカ人の父親と中国人の母親を持つフリースタイルスキーの谷愛凌選手などの注目ぶりと比較すると、非常に対照的だ。

 

「チェン選手が中国であまり好意的に受け止められていない理由は他にもある」と別の中国の知人はいう。

 

記者から政治的質問を受けて……

 

2021年10月、アメリカでフィギュアの選手陣が記者会見した際、アイスダンス代表のベーツ選手が、記者から質問された中国の人権問題について否定的な発言をしたが、その際、チェン選手もそれをやや支持するようなコメントをしたからだ、という。

 

チェン選手のコメントは短いものであり、中国を直接批判するような内容ではなかったのだが、これが報じられたことも影響しているのでは、と知人は見ている。

 

これ以外にチェン選手が政治的な発言をしたことは一度もない。

チェン選手は同じく昨年の記者会見で、北京冬季五輪について「今も北京には多くの親戚がいる。つながりがある場所でオリンピックに出場することは、私にとって大きな意味がある」と話し、「五輪をとても楽しみにしている」と語っていた。

 

スポーツの記者会見の場で、記者が選手に政治に関する質問したこと自体、問題があるといわざるを得ない。

 

中国にルーツを持つチェン選手や、同じくヴィンセント・ジョウ選手にとって非常に酷なことであり、彼ら個人を米中間の板挟みにしてはいけないと思う。

 

だが、中国メディアの対米報道と同じく、反中的な報道が多いアメリカメディアの記者にとっては、少しでも「それらしい発言」が引き出せれば、記事が注目される、という目算があったのかもしれない。

 

もしそれが、チェン選手の報道に少しでも影響しているとすれば、とても残念だ。

 

中国出身の両親に感謝の思い

 

チェン選手が非常に紳士的で、リスペクトできるすばらしい人格者であることは、今回の五輪での言動にも現れていた。

 

ショートプログラム後の記者会見で、羽生結弦選手について問われると「どんな結果だろうと、彼が史上、最も偉大なフィギュアスケートのアイコン(スター)であることは、これからもずっと変わりません」と述べ、鍵山優真選手や宇野昌磨選手のことを称えることも忘れなかった。

 

メダルのセレモニー後も、取材エリアで日本メディアを見つけると立ち止まり、金メダルの感触について問われると、満面の笑顔で「想像していたより、ずっと重かったよ」と丁寧にコメントしてくれたという。

 

優勝後、初めて更新したインスタグラムには、「お母さん、ありがとう。家族なしでは成し遂げられなかった」と記し、中国出身で、アメリカで苦労した両親と自分の幼い頃の3ショットの写真を投稿した。

 

ネット規制のある中国では、基本的にインスタグラムは見ることができないが、ぜひ、多くの中国人にも、チェン選手の家族写真を見てほしいと思う。

 

スポーツと政治は別!

と言ってみても現在の政治情勢の中ではまさに政治に翻弄された形になってしまいました、

 

jp.wsj.com

テニスのマイケル・チャン選手、フィギュアスケートミシェル・クワン選手など、以前の中国系米国人のスターは、中国系というだけで、ほとんど即時にヒーロー扱いを受けることができた。

チェン、ゾウ両選手はともに、こうした自動的な称賛を受けられないだけでなく、彼らに裏切り者、悪者のレッテルを貼りかねない政治状況の中での競技参加を強いられてもいる。

 北京を基盤とするウェブサイト「チャイナ・スポーツ・インサイダー」の創設者で、中国のスポーツ産業を扱った「スポーティング・スーパーパワー」の著者のマーク・ドライアー氏は「彼らが何を言おうが、何をしようが、勝者にはなれない。常に誰かが(彼らに対し)いら立つからだ」と語った。

 スポーツと政治の専門家らによれば、こうした変化は、より大きな地殻変動を反映している。その最たるものは、米中両国の政治姿勢の強硬化を背景に、両国の関係が関与から対立へと一変したという新たな地政学上の現実だ。

 

中略

 

スタンフォード大学のゴードン・H・チャン教授(アジア系米国人史)は、チェン氏やゾウ氏などのスポーツ選手は地政学上の時期の犠牲者だと指摘した。

 チャン教授は「彼らは中国にルーツを持つからというだけで、中国問題で立場を示すよう強いられるべきではない」と指摘。「単に選手として受け入れられるべきだ」と述べた。

 

ただ単に中国で不人気というだけでない深い政治的背景。

祖国を捨てて敵国で成功したネイサンに人気が出てしまっては困るという中国の思惑も感じられます。

 

別のツイ記事では

フィギュア男子ネイサン・チェンの実父は中国共産党から迫害を受けた広西チワン族自治区出身。

その実父は中国に嫌気が差し米国留学と同時に母国を離れる決意をした。

北京出身の妻と米国で結婚し息子のチェンには意図的に中国語を教えなかった。

というのも見かけました。

 

 

 

こんな状況の中でも彼は本当に強かった。

過酷で決して理想的と言えない日程の中でも圧倒的に強かった。

 

ネイサンが金メダルを取った瞬間、

すべてが報われた、良かったって涙腺崩壊したことを思い出しています。

 

金メダルを取った直後のネイサンの投稿🥰

 
 
 
 
 
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常に苦労してきた御両親への感謝を忘れないネイサン。

改めて泣ける。

 

 

金メダリストのネイサン・チェン選手がオリンピックで自分の幸せを優先した理由

 
 
 
 
 
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オリンピックを楽しむ💖という考え方で五輪期間中はSNSを遮断して試合に集中したのね。

 

 
 
 
 
 
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これで終了🎁 しばらくはネイルバイターだったけど、まさかストリッパーについての質問に負けた(イモは結構いい答えだったけど)。 @simuliu 素晴らしい経験をありがとう、そして私たちの家族を一つの場所に集める滅多にないチャンスをありがとう @familyfeudabc

 

金メダリストになったことで母国では人気者になりました。

遠く離れていた5兄弟が一堂に会して楽しそうにしている姿も見れて良かった。

 

改めて、ネイサンおめでとう💖