林檎は落ちる

ネイサン(フィギュア・スケート)とフルートの日々をのんびり綴ります。

フィギュア映画の解説をするGQ JAPANのネイサンが面白い・後編

北京五輪に出場しているアメリカのフィギュアスケート選手、ネイサン・チェンが登場。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』など映画のスケートシーンをプロの目線でレビューする。

GQ JAPANのネイサン動画、後編行きます💖


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4.48~『THE CUTTING EDGE』邦題「冬の恋人たち」1992


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2つの技を組み合わせてる

ペアの演技には詳しくないけど_

これは試合というよりエキシビションだね

 

あんなふうに女性を投げない

ツイストみたいな技では_

すごい勢いで回転する女性を受け止めている

あれは存在しない技を2つ一緒にやってるんだよ

まあ映画の話だからね

 

たしかに…映画の中のありえないお話だけどね(笑)

 

12.15~『アイスキャッスル』1978


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この映画は劇場に見に行きました💖1978年でしたか…若かった💦

主演のリン・ホリージョンソンがめちゃくちゃ可愛かったな~

プロのアイス・スケーターで女優さんになった人だったと記憶してます。

 

すばらしい演技であっても_

観客は途中で立ち上がらないよ

とても新鮮だ

 

だから、映画の中のお話ですから😄💦

 

視力を失っても滑れると思う

演技では感じることが重要だからね

 

試合では氷上には自分一人だから_

人にぶつかる心配はないけど壁の位置を知る必要がある

ジャンプやスピンというのは

目が見えないと確かにより難しいね

でもできなくはない

 

彼女が転倒するシーンを見て思い出した

友達と滑ってて転んだ時のことをね

転び方なら僕らが上だ

 

転び方でも勝っちゃう負けず嫌いなネイサン。

そういうとこもスキよ💖

 

彼女はケーブルにつまずいて転倒するけど_

普通は氷上でもあんなに激しくは転ばない

 

いわゆる恋愛映画なんだけど超冷静に解説しててウケる。

 

12.16~『THE CUTTING EDGE GOING FOR THE GOLD』「冬の恋人たち2」2006


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台詞

あの技だ 信じて

 

何から言えばいいかな

 

ネイサン苦笑いしてるね😂😂

 

まず彼らがやってみせた技だけど_

あんなのは現実には絶対にありえないよ

回る女性の下で男性は3回転を跳ぶ

まったくもって現実離れしてるよ

 

だから映画の中のお話だってば😅

 

当時歌詞入りの曲は禁止だから_

そこも現実的でない

 

シングルは前半で失敗したら後半の構成を変えられる

でもペアだと構成通りに滑るしかない

多くのことが進行中で音楽も大音量だ

 

ペアの経験がある友人から聞いた限りでは_

相手と相談して少しは変更できる

でも大きく修正できるのは珍しいそうだ

 

ネイサン試合中でもその時の状況で構成変えてたからね~

確かにペアでは難しそうだ。

 

7.52~『アイス・プリンセス』2005


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スケートでは失敗も多かった

試合にはショートプログラムとフリープログラムがある

ショートで失敗してもフリーで立て直せるんだ

感情を落ち着かせて失敗を振り返らず

次にすべきことに集中する

 

試合の場合は_

心を安定させ集中して備えることが8割を占める

練習を積んできてるから

試合では練習と同じことをするだけだ

毎回新しいプログラムを演じるわけじゃない

だから集中していれば_

練習の成果は試合の結果に表れるはずなんだよ

 

ネイサンって表面的にはずっと勝ち続けてて完璧なイメージだったけど

自伝を読んでみると本当に失敗の連続だったのね。

フィギュアって8割がメンタル…

ある意味過酷な競技だと思います。

 

3回転とかジャンプのシーンが好きだ

跳び始めでカットされ次に着地してる

何回転したのか分からない

 

最近は4回転を跳ぶ選手が男性も女性も多いし_

2回転とか3回転とか言い当てられるかもしれないね

 

スケート自体が上手で見てて楽しかった

歌詞入りの曲を使ってるから

時代は2014年以降かな

 

冷静なネイサン監督が初めて「見てて楽しかった」と言った作品💖

 

9.33~『SPINNING OUT』邦題「栄光へのスピン」2020


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こちらは映画ではなくてネットフリックスのドラマのようです。

 

彼らがしてる技はリアルだね

このジャンプは全部映ってる

並んでトリプルトーループからトリプルループ

スタントが誰か知らないけどいいプログラムだ

 

やっぱりスタントしてるスケーターが気になるのね。

 

ブーツの上にタイツは最近はあまりしない

今はタイツの上にブーツを履く人が多いね

 

注目点はそこですか?

確かに最近ブーツの上にタイツの方ってあまり見かけなくなった気がする。

 

シングルとペアでは要素に少し違いがある

シングルはジャンプの回転数が多い

4回転トーループサルコーやルッツだよ

ペアは3回転が多いけど_

リフトやツイストいろんな技を出す

リフトにも4回転にもそれぞれ難しさがある

 

ペアの特徴的な点は_

上半身ががっしりして背の高い男性が多い

シングルの男性は下半身がしっかりしてる

軽やかに跳んで回転数を稼ぎたいからね

でもペアの男性はリフトをする力が要る

 

僕はジャンプが好きだからシングルの方が楽しめるね

大柄じゃないから_

リフトとかペアの技は僕には難しいだろう

すばらしいスケーターばかりのこの世界にいられて光栄だ

 

ネイサンがペアってあまり想像できないですね。

 

こんなのはまた見られるかもしれません💖…THE ICEで

懐かしい🤗

 

11.05~『フラッシュ・ダンス』1983


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この映画も当時は大ヒットで劇場で観ました。

ジェニファー・ビールスがカッコ良かった💖

あのレオタード姿にも時代を感じます。

 

スケートで転倒は誰にでもあるよ

試合では立ち上がって演技を続ける

両親やコーチから何度も言われその考えが染みついてる

彼女もケガをしていないなら滑り続けるべきだ

 

これ、まさにネイサンイズムって感じですね

「立ち上がって滑り続ける」

お母さまやラファの教えが染みついてるのね

 

昔はスポットライトを使ったらしいけど_

今は試合では使われていない

もちろんエキシビションアイスショーでは使うよ

でも得点を競う場合は別だね

 

座り込むみたいに転ぶんだけど

もっとうまくできたはずだと思う

もう少し大きく回って回転を減らすんだ

でも技術的なことより演出の方が大事なんだろう

 

見てくれてありがとう

 

自分も医療系のドラマ見てるとネイサンみたいに現実的なこと言っちゃって家人に嫌がられてます😂

「心マしてるのに力が全然入ってないじゃん」とか

「あんなにカッコイイドクターは現実には居ないよ」とかね💦

 

でもプロの目から見たフィギュア映画ということで

解説者ネイサンを十分楽しませてもらいました。

冷静に分析してるネイサンもなかなか良き💖

 

とりあえず「俺たちフィギュアスケーター」と「栄光へのスピン」は見てみたいと思います。