林檎は落ちる

ネイサン(フィギュア・スケート)とフルートの日々をのんびり綴ります。

教育の大切さと陰謀論について

ネイサンがこんな言葉を述べています。

https://twitter.com/NathanChenJP/status/1394830463592648708

↓↓↓

na.panasonic.com

What my Asian and Pacific Islander heritage means to me

教育は僕の家族にとって原動力であり僕が真剣に取り組んでいる事です。

教育は僕にはとても大切だけどそれだけではなくて

誰もが平等に教育を受けられる事が重要なんです。

 

苦労されたご両親の姿を見ながらアジア系米国人として生きてきたネイサンだからこそ発せられた深い言葉だな~と思います。

誰もが平等に教育を受けられること…簡単なようで実はかなり難しい。

 

 

 

 

最近自分のメインblogが殆ど更新できていません。

もともとそんなにマメに書いてきたblogじゃなかったので特に問題はないのですが😅

理由は一番の推しバンドがコロナで殆ど活動できていないことと

春馬くんのことがあります。

あの日以来時が止まった感じがするのと、彼の周囲で起きた様々な騒動で楽しいことだけを記事にしようと思っても書けなくなっていることが大きい。

 

たぶん日常の業務にも支障が生じるほど事務所への誹謗中傷やデマが酷かったのだと思われます。

未だに春馬くんのお別れ会すら行えていない(泣)

 

事務所は@法務部アカウントまで作って警鐘を鳴らしてきましたが

ようやくここまで来た感があります。

https://twitter.com/AmuseLegal/status/1384398506492796934

https://twitter.com/AmuseLegal/status/1394944263398445056

 

 

デイリー新潮が春馬くんの周囲で起きたことを詳細に記事にしてくださってます。

www.dailyshincho.jp

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/05171100/?all=1

 

誰もが不安を抱える コロナ禍という重苦しい時代には

陰謀論に走る人たちが増えてしまうのはある程度仕方ないのかもしれません。

 

誰もが心の弱さを抱えて何かにすがりたい

同じ考えの人たちと繋がって安心したいと思うのでしょう。

 

 それでもここで取り上げられているサイトが発している内容を読むとその唐突さに驚くばかりなのです。

 

私も今回掲載された某blogを見たことがあります。

どうすればそんな思考になるのか読んだときは信じられませんでした。

その後運営サイトからの警告でblogを引っ越しされたようでしたが…

まだ続いていたんですね。💦

 

 

ではどんな人が陰謀論を信じるのでしょうか?

記事の中から抜粋で貼らせていただきます<(_ _)>

 

「日本では1970年代、心霊写真がブームになりました。霊が映っていると信じる人は、誰が反論しても考えを変えませんでした。テレビ局がプロの写真家に依頼し、トリックで同じ心霊写真を再現しても信じ続けたのです。現代のネットで拡散する陰謀論をファクトチェックで論破しても、『マスゴミが自分たちを攻撃してくる』と敵意を示すのと非常に似ています」

 

陰謀論を展開する新興宗教の信者やM資金詐欺の被害者は、他人に騙されて信じました。ところが、心霊写真や陰謀論を信じる人は、誰の力も借りず、自分が積極的に荒唐無稽な内容を信じたわけです。主体性が強いですから、それだけ傾倒する度合いも強いと考えられます」

 

陰謀論は決してなくなりません。なぜなら、今も昔も論の根幹は、この世界に大半の人が知らない黒幕が存在し、世界を操っているというものです。非常にシンプルですから、大統領選から三浦さんの死まで、あらゆる事象を解説することができます。一度信じてしまうと、自分が選ばれた者として世界の秘密を教えてもらったような気持ちになるはずです。恐らく頭の中ではドーパミンなどの脳内麻薬が放出され、快感を得ているでしょう

 

「サイトが見つけやすいということは、信者によるコミュニティ形成も容易になるということです。信者がクラスターを構成すれば、カルト的な団体に発展する可能性は高まります。心霊写真を信じない大多数の人は陰謀論も信じませんが、少数の信者はネットで強く結びつき、陰謀論だけを信じるようになります」

 

 先に見たとおり、陰謀論「この世界に黒幕がいて、世界を操っている」というシンプルな構造だ。

 

「世の中には『年収の低い無教養な人が陰謀論を信じる』というイメージがあります。しかし、実際は違います。社会的地位や年収、学歴という要素はあまり関係がありません。高学歴の人でも陰謀論を信じてしまうのは、オウム真理教が明らかにしました。それこそ、ある程度の知識や読解力がないと、陰謀論を理解することもできません」

むしろ陰謀論との親和性は、自営業者や中小・零細企業の経営者、地方議員といった人々に高い傾向があるという。

「こうした人々は、自分1人が頑張れば全てがうまくいく、というわけにはいきません。社長なら社員の働きも影響しますし、議員は選挙の“風”に悩まされます。『自分はこんなに頑張っているのに、どうしてうまくいかないんだ』と苦悩が深まると、『世界は黒幕に支配されている』というイメージに惹きつけられてしまう。そして“闇の組織”を何とかしなければならないと、誤った正義感から危機意識を募らせてしまうのではないでしょうか」

井上トシユキ)

 

陰謀論を信じている方々とのSNS上のやり取りを見ていて全く意見がかみ合わない理由が何となくわかる気がします。

 

 

春馬くんのことをきっかけにいろいろ悩んでいた時に出会ったのが

為末さんのこの文章でした。

note.com

一部抜粋で紹介します<(_ _)><(_ _)>

 

社会問題の解決に取り組む友人を見ていると、映画のヒーローのように強大な敵に立ち向かっているというよりは、複雑に絡まった糸を解きほぐすように、関係者の思いと、歴史と、利害を調整していく延々と続く根気がいる作業に見えた。悪い人がいるというよりも、むしろ昔から続く風習や思い込み、関係のこじれ、インセンティブ設計が時代とずれてしまったことが問題の奥にある。

これだったらまだどこかに巨悪がいた方がわかりやすいと思うぐらいに複雑だった。

 

悪意を持つ巨悪がいるならその人の排除で問題は解決するが、構造がそうしているなら構造を変えない限りは同じことが起こる。

しかし、構造が問題だと知るには知識がいるし複眼的な視点もいる。複眼的な視点を手に入れるには違う立場、違う考えの人との対話が重要なのだろうと思う。
けれども、気を抜いて生きているとどうしても自分と似た考えの人間が周囲に集まりやすい。その方が気が楽だし落ち着くからだ。すると余計に違う立場の人との交流が少なくなり、考えは強化されていく。ネットがあるじゃないかと昔は思われたが、ネットの方がむしろ偏りと閉鎖性は強くなってしまった。

 

信じている人から信じているものを取りあげるのは命がけになるから誰もやりたがらない。

こうして一度物語を信じた人は、それを客観的にみる機会を失ってしまう。

このような社会の分断はどのように止められるのだろうか。

 

 

 

フィギュアの世界でも時々こんな陰謀論に近い考えを目にすることがあります。

一番気になるのがネイサンに対する誹謗中傷。

ISUは某国N選手を五輪で優勝させたい💦(^^;)?

そのためにあらゆる手段を使ってジャッジに圧力をかけている😥←そうなの??

ラファや米国スケ連が悪の組織みたいに言われるのは違うと思うのです。

 

為末さんが仰るように物事はそんなに単純ではなく

複雑に絡まった構造上の問題であることが殆どなのだと思うのです。

 

水戸黄門の印籠みたいに見せただけで巨悪を倒せてすべて解決なんてしない。

ジャッジの問題もAIを導入すればすべて解決するほど単純ではないと思っています。

 

構造が問題だと知るには知識がいるし複眼的な視点もいる。

複眼的な視点を手に入れるには違う立場、違う考えの人との対話が重要なのだろうと思う。

 

 

だからこそネイサンが言うように教育の大切さを感じるのです。

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 一度巨悪の存在する物語を信じた人たちの考えを変えることは至難の業と思います。

ずっと平行線だし、出来れば関わらないのが良いと思う。

でもそういった意見に付いている”いいね”や賛同の声の多さにはちょっと心が折れる時があります。

 

でも自分はそんな考えに流されないよう反省しながら

 少数派でも頑張ってネイサンや彼を取り巻く人たちの魅力を伝えて行きたい!

 

と弱小ブログ主は思った次第でした。

 <(_ _)><(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

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